The Greatest Showman

2018年2月16日公開 The Greatest Showman (邦題:グレイテストショーマン)
Wikipedia グレイテスト・ショーマン - Wikipedia

主な登場人物

   本作の主人公。貧しい家庭に生まれたが幼馴染のチャリティと結婚し、二人の娘を授かる。奇抜のアイディアで、ショービジネスを成功させる。

   上流階級出身だがバーナムの恋し、結婚する。バーナムを必死に支え見守る。

   上流階級出身の興行師。バーナムに説得されて仲間に入る。黒人のアンに恋してしまう。

   空中ブランコの黒人パフォーマー。フィリップに恋するが人種の壁により諦めようとする。

  • ジェニー・リンド (レベッカ・ファガーソン)

   スウェーデン人の女性歌手。バーナムの誘いでアメリカ公演を行う。

  • レティ・ルッツ (キアラ・セトル)

   オディティーズの一人。髭の生えた女性歌手。

あらすじ

 19世紀半ばのアメリカにP.T.バーナムという貧しい家庭に生まれた少年がいた。彼の父親は仕立屋で、幼馴染のチャリティの家に仕えていた。バーナムとチャリティはお互い惹かれあっていたが、身分の差により結ばれなかった。ある時、チャリティは父親に花嫁修業の学校に入れられてしまう。お互い離れていてもバーナムはチャリティへの気持ちを忘れず、手紙を出し続けた。父親を亡くしてしまったバーナムは、鉄道会社に就職しニューヨークに移り住む。
 大人になったバーナムはチャリティと結婚し2人の娘を授かる。貧しいながら幸せに暮らしていた。ある時、バーナムの勤めていた会社が倒産してしまう。職を失ったバーナムは一獲千金を狙い、海に沈んだ船の登録書を担保に銀行から多額の融資を得て、ニューヨークのマンハッタンに<バーナムのアメリカ博物館>を開館する。博物館には動物の剝製や昔の道具などを展示していたが客はほとんど来ない。そんな時、娘が「生の動いているものを展示したら?」とアドバイスしたため、ユニークな人々<オディティーズ>を探す。
 小人症のトムや髭を生やした女性歌手レティ・ルッツ、空中ブランコ乗りのウィーラー兄弟など、様々な人々を集めてショーを始めた。これが大ヒットし、博物館は毎日満員になるほどだった。バーナムはショーを<サーカス>と名付けた。しかし、批評家からは酷評され、一部の市民からは「街の恥」と抗議された。サーカスが人気となり裕福になったバーナムだが、上流階級からは成金のペテン師として扱われた。
 ある時、バーナムはフィリップ・カーライルに出会う。彼はロンドンの舞台で大成功した興行師で上流階級に人気だった。サーカスを上流階級の人に認めてもらいたいバーナムはフィリップを仲間に入れる。博物館を訪れたフィリップはアン・ウィーラーに一目惚れする。
 フィリップにコネでバーナム達はイギリスのビクトリア女王に謁見する。そこで、バーナムはヨーロッパで有名な歌手ジェニー・リンドに出会う。リンドの評判を聞いたバーナムはアメリカ公演をすることを提案する。リンドのアメリカ公演を成功させれば、上流階級の仲間入りできると考えたバーナムはサーカスをフィリップにまかせ、莫大の金額をリンドの公演に注ぐことにした。
 リンドのアメリカ公演は大成功し、バーナムは批評家からも認められ上流階級の仲間入りになった。しかし、サーカスのパフォーマーたちと距離ができてしまった。バーナムがサーカスに出ないせいかサーカスの評判もだんだんと落ちていく。また、成功に取り憑かれたバーナムは家族との時間を大切にして欲しいチャリティともすれ違っていく。
 ある時、フィリップはアンをデートに誘ったが、またまフィリップの両親と出会ってしまう。アンはフィリップの両親に差別的取扱いを受け、帰ってしまう。フィリップはアンに身分や人種の差なんて関係ないと説得するが拒否されてしまう。
 リンドの初アメリカ公演が成功したバーナムは、私財を使いリンドのアメリカツアーを行う。ツアーの途中、バーナムに恋心を抱くリンドとバーナムは決裂してしまい、バーナムは途中で帰ることにしてしまう。バーナムがいる最後の公演終了後、リンドは観客たちの目の前でバーナムに「お別れのキス」をする。
 ある日のサーカス終了後、サーカスに抗議していた市民がフィリップ出ていけと抗議し、近くにいたアンの兄のW.D.ウィーラーに差別的発言をした。怒ったオディティーズは市民たちと乱闘を繰り広げる。乱闘中、市民の中の一人が博物館に火をつける。大火事になったためオディティーズは避難するが、アンがまだ避難できていないことに気づく。フィリップは助けに行こうとするが、ちょうどリンドのツアーから帰ってきたバーナムに止められる。制止を振り切ってフィリップはアンを救出に行く。アンは無事避難してきたが、フィリップがまだ戻らない。バーナムがフィリップを救出しに行ったが、助けられた時にはフィリップの意識はなかった。
 火事により途方に暮れていたバーナムのもとに酷評した批評家がやってきた。批評家は「私はこのショーが好きではなかったが、身分や人種の違いに関わらずに雇い作り上げたこのショーは他の人なら絶賛し、<人類の祭典>と呼ぶだろう。」と言った。また、リンドとバーナムの「お別れのキス」が一面の新聞を与え、リンドがツアーを中止したことを知らせた。バーナムはチャリティに誤解を解こうと自宅に戻るが、自宅は銀行に差し押さえられ、チャリティは娘たちと出て行ってしまった。
 家族と博物館とすべてを失ったバーナムは、一人バーで飲んでいた。そこにオディティーズがやってきて、「最初は見世物のつもりだったかもしれないが、周りから邪魔者扱いされていた私たちに居場所と家族を与えてくれた。もう一度サーカスを再建してほしい。」と言ってきた。バーナムはサーカスが今や金儲けのためではなく家族や仲間のためにあったことを知り、再建することを決心する。アンの必死の看病によりフィリップは意識を取り戻した。フィリップは自分の貯金をサーカスの再建費にあてることを提案する。
 バーナムは移動式テントを使ってサーカスをすることを思いつく。新しくなったサーカスも大ヒットした。バーナムはチャリティとの関係を修復し、再び家族となった。アンとフィリップも結ばれることとなった。バーナムは家族との時間大切にするため、サーカスを正式にフィリップに任せた。

ポスター

f:id:dobata19:20180605215048j:plainf:id:dobata19:20180605215054j:plainf:id:dobata19:20180605215106j:plainf:id:dobata19:20180605215045j:plainf:id:dobata19:20180605215100j:plainf:id:dobata19:20180605215103j:plain

予告編

www.youtube.com

その他動画

www.youtube.com

サウンドトラック

  1. The Greatest Show
  2. A Million Dreams
  3. Come Alive
  4. The Other Side
  5. Never Enough
  6. This Is Me
  7. Rewrite the Stars
  8. Tightrope
  9. From Now On

www.youtube.com

感想

 どの曲も素晴らしく、内容も分かりやすかったためとても楽しめた。特に好きなものは「Rewrite the Stars」。身分や人種の壁により結ばれないアンとフィリップが壁を乗り越えたいと願うバラードで見ている最中に感動し涙が出てきた。また、「 The Other Side」もお気に入り。バーナムがフィリップを仲間に入れるためバーで歌いながら交渉する。バーテンダーがとても印象に残るシーンだった。「Never Enough」などどこかバーナムの感情を示唆する曲があった。
 内容に関してはアンとフィリップの恋のことをもう少し描いてもよかったような気がする。不満としてはそれくらいかな?
 ザック・エフロンゼンデイヤという大好きなDCSの二人が主役級の役を演じてくれていてうれしかった。DCSが有名になっていくのはとてもうれしい。ゼンデイヤスパイダーマン:ホームカミングにも出ているので今後の活躍も楽しみだ。
 本作は実在するP.T.バーナムをもとにした作品だが、伝記映画ではなく半分ぐらいはフィクションになっている。実在するP.T.バーナムは本作どおりショービジネスで成功するが、けっこう詐欺まがいなことをする人物らしい。映画の中でも詐欺のようなこともいろいろしていたが、ヒュー・ジャックマンのかっこよさによりギリギリ許せる感じだった。
 本作の作曲家は「LA LA LAND」でアカデミー賞歌曲賞を取ったベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビ。そのため「ラ・ラ・ランドのスタッフが贈る」と宣伝されるが、パセク&ポールのコンビは「LA LA LAND」では作詞担当であり、このコンビ以外は「LA LA LAND」とほとんどかぶっていない。しかし、「ラ・ラ・ランドのスタッフが贈る」と宣伝されたばかりに本作と「LA LA LAND」が比較されてしまうのが少し悲しい。

評価

 9点